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09/01/31 ベーシック・インカム Part2

2009/01/31 12:25

 

今回も引き続いて経済の勉強です。議論で重要なのは結論ではなくプロセスです。できれば読者の皆様と議論を深めたいと思っていますので、どうかお気軽にご遠慮なくコメントしてください。

 

 

ベーシック・インカムという次世代の社会保障制度について、これから少しずつ国民に認知が広まり、議論が活発にされていくと思うが、今後の議論の最大の焦点は…

 

労働意欲が向上するか、減少するか?

 

この一点に集約されていくだろう。

 

これを確かめてみるには、実際に実施する以外に方法はないのだが、たとえばこの制度を1年もしくは2年程度の期限付きで、新しい経済政策の一貫としてテストしてみるのはどうだろう。

 

前回のエントリーでも主張させていただいたように、ベーシック・インカムでは極めて自由で公平な経済の流動化が進むのは間違いない。

 

これに対して財源はどこから?などとポイントのずれた批判をする方も少なからずいるのだが、これがいかに的外れな批判かを説明するには「お金とは何か」という根本的な説明から始めなければならず、今回の記事では割愛させていただく。

 

よく考えてみてほしい。国民全体に保障されるということの意味を。これは所得の再分配などではなく、国民全体が一丸となって日本の未来と未来の国民自身に対して行う投資行為なのだ。そもそも、所得税を増やして金持ちから富を奪い、貧困層へ無条件に再分配するという今までの発想自体がおかしな話であり、完全な不公平なのだ。

 

 

問題は冒頭でも述べたように、一層の社会保障(セーフティネット)の充実により、労働意欲が失われてしまうのではないか?という点なのだが、これに限っては実際に数年ほど試してみなければわからないとしか言いようがない。しかしこの「試してみる・挑戦してみる」ことこそが新しい価値を生み出すための「Try & Fix」の理念なのである。

 

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勉強会にお付き合いいただきありがとうございました。賛成、反対、要点の補足などなんでも構いません。議論を深めるためにもぜひ読者の皆様からコメントをお寄せいただきたいと思います。歯に衣着せぬシンプルな意見を歓迎いたします。

 

2009/2/1 追記(議論による認識と認知度の高まり)

・ベーシック・インカムは行政支援サービスを一括統廃合できる 

・労働意欲が奪われる可能性は少ない

・逆に生活保護という消極的社会保障が労働の機会を奪っている

・べーカム収入は3万円~10万円前後か、議論が分かれるところ

・赤ちゃんからお年寄りまで全ての世代に平等に適用される

・未曾有の経済危機を乗り越えるのに相応しい100年に一度の経済対策&社会保障政策

 

 

関連動画:にっぽんサイコー!

カテゴリ: 政治も  > 政局    フォルダ: ベーシック・インカム

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2009/01/31 15:20

Commented by strangequarks さん

>社会保障(セーフティネット)の充実により、労働意欲が失われてしまうのではないか?

これについては明らかにNOでしょうね。

例えば、身分が安定していた「誰もが正社員」だった1990年代以前において、では日本人の労働意欲が低かったか?と考えてみれば一目瞭然です。身分の最低保障と労働意欲は無関係です。重要なのは労働努力によって給料が増えるかどうかであって、スタートの初任給が高いか低いかは別問題ということです。


生活保護受給者が労働しないのは「労働すると生活保護を奪われる」という無茶苦茶な本末転倒のペナルティがあるからで。

ベーカムなら、バイトしようがパートに行こうが、ペナルティがあるわけじゃありませんから。

人間は社会的動物ですので、本能的に暇よりも仕事を選ぶものです。なんといっても、ベーカムの収入じゃ遊んで暮らすには不足過ぎますからね。

 
 

2009/01/31 16:50

Commented by sinzan さん

コメント&貴重なご意見ありがとうございます。

日本国民の労働意欲がここまで低下してしまったのは、僕はこれ完全に「資本主義社会の負の遺産をモロに引きずってしまったからだ!」と、断言できます。これは読んで字の如く「資本がないと何もできない社会」なんです。すでに裕福な金持ちが圧倒的に有利な社会であるのは言うまでもありません。

安定した"よい仕事につくため"に"よい大学に入るため"に"よい教育を受ける"。これらの過程の全てにおいて一定水準の資本が必要であるという紛れもない事実が根底にあるんですね。僕は何も、この資本主義の全てを否定するつもりはありません。これは今まではよかった、だけどこれからは完全に時代遅れ。


>生活保護受給者が労働しないのは生活保護を奪われるから

言われてみればまさにおっしゃるとおり。働かなければお金がもらえてしまうという現在のネガティブなセーフティネット(消極的社会保障)では、経済はまったく活性化しないでしょうね。これを変えるには"働いたほうがもっと良い生活ができる"というポジティブなインセンティブを与えなければなりません。この点においてもべーカムは良い方向に働くと考えてよさそうです。


次にまだ議論が深まってない部分、ずばり「ぺーカム収入を月いくらにするか?」について少し触れます。

現在の日本の物価を考えるとシンプルに"月5万円"という金額が妥当だと思われますが、どうでしょう。3万では心もとない、10万ではさすがにやりすぎか。この"月5万円"という数字については異論はないでしょうか。

 
 

2009/01/31 17:23

Commented by strangequarks さん

>「資本がないと何もできない社会」

ああ、これは一言でズバリですね。
労働者は既に労働者である時点で負け組みですから。
むしろ、これまで派遣労働者なんかは良くあんな条件で働いていたなと思います。



>働かなければお金がもらえてしまう
いや、それを越えて「働くと死ぬ」という恐るべきシステムなんですよ日本の生活保護は。
生保受給者が働き始めると、即座に生保を切られます。が、その仕事が自分に向くかどうか、そもそもその企業がまともな社会的義務を果たしているかどうか、などは働いてみないと分からないわけですね。給料の遅配や突然の倒産も、底辺の世界では良くある話です。
ところが、これで再び失職して生保を再受給申請すると、「あんた働けるじゃないですか」と言われて拒絶されることになります。だから、試しに社会復帰を挑戦するということが出来ません。生保という安全地帯を一歩でも出たら、安全地帯にはもう戻れない。この条件で「さあ、安全地帯から外に出ようぜ!!」って言って、出てくるわけないですよ常識的に。


>「ぺーカム収入を月いくらにするか?」

ベーカムの本質は「死なないように保証」ですから。
アパートの家賃(安くて4万くらいでしょうかね)を相場で払って、その他をギリギリに切り詰めて生活するとして個人的には8万円が下限だと思いますね。

ただ、家賃を相場で払わせる必要はあまり無く。
例えば、自治体でベーカム用のアパートをまとめて割引で借り上げて住まわせるなら、その分を差し引くことが出来ます。また、コメは政府備蓄米を無償配給すべきでしょう。彼らがそれを食うか食わないかはともかく、死なないようにネットを張ることが重要ですから。

そうなると、家賃と食費の大半が現物支給ということになるので、やはり月3万円ぐらいですかね。
それに役所が不定期の日雇いの仕事を斡旋してやれば、臨時の不足分も補えるでしょう。

 
 

2009/02/01 13:18

Commented by sinzan さん

>働くと死ぬ

これは異常としか思えません。このような異常な社会制度を放置し続けてきたのは間違いなく政治の責任でしょう。こんな「一度失敗したら終わり」なんて地獄のようなシステムですよ。日本が完全に偏った資本主義に毒されてきた証拠でしょう。

労働者=負け組というのはちょっと言いすぎだと思いますが、当たらずとも遠からずといったところでしょうか。自分の仕事が本気で好きで楽しくて働いてる人達も沢山いるはずです。一方で、仕事は嫌なんだけど生きるためにしょうがなく働いてるという人もいるでしょう。ただ後者の場合、それは完全に時代遅れの間違った思想で、そもそも幸福のために嫌な仕事をしなければならないというのは完全に矛盾で、自己欺瞞でしかなく、それらを自らの内で処理できずにいるだけでしょう。

日本の現実としてスルーしてはいけないポイントとしては、派遣労働者たちが必死に働いて稼げる給料が月25万円前後であるのに対し、たいした苦労もせず、ろくな仕事もしていないであろう官僚(役人)たちが"渡り"で何千万という退職金を受け取っているというリアル。しかも税金で。

こんなアンフェアな社会はない。そら国民もしらけるわ。
国民から労働意欲を失わせる"最大の原因は役人"にあるかもしれませんね。

べーカムの妥当な金額の具体的な考察ありがとうございます。

基本的な衣食住をすべてサポートするとなると、8万から10万まで膨らんでしまいますね。どこまでをサポートするかも議論が分かれるところですが、基本的には"一人の成人が自立した生活を継続していけるだけの金額"は支給しないと意味がありません。そのうえで、ルームシェアなどで家賃を節約したり食費を切り詰めたりするのは国民一人一人が工夫を求められるところであり、それぞれの判断次第でしょう。

>政府の備蓄米を無償配給
これは面白いアイディアですね。汚染米の処理に利用されなければよいのですが(笑

 
 

2009/02/01 13:19

Commented by sinzan さん

議論を深めていくにつれ、さらに議論が必要な部分が見えてきました。

それはずばり、べーカムで保障される最低年齢です。

何歳からべーカムを適用するべきか?という話になるのだけど、最近、成人を20歳から18歳に引き下げる話が出てきていますよね?それに合わせてシンプルに満18歳からをべーカムの適用年齢とするのはどうだろうか。

極端な話をすると、0歳児に5万与えても親が使うので意味がない。

 
 

2009/02/01 16:51

Commented by strangequarks さん

>これは面白いアイディアですね。汚染米の処理に利用されなければよいのですが(笑

いや、それは国民で薄く広く負担してもらうリスクですから^^l
ちなみに政府備蓄米の処分は自衛隊でも行っているんですよね。60万人の自衛隊員に広く食べてもらって処理してます。

おかげで自衛隊内では、古古米のまずさへの怨嗟が満ち満ちていますよ・・・ ただ、これも広義の国防準備の一環ということで、みんなしぶしぶ食べてます。

僕は生保やベーカムを通して「日本人は一人も飢えさせるべきではない」と思っていますが、同時に「ただ食べるだけでも社会に貢献する道はある」という主張もしています。


>それはずばり、べーカムで保障される最低年齢です。

いや、これは0歳からでもいいような気がしますね。
その代わり、子供手当てを無くせばいいんですから。こうなると産めば産むほど生活が楽になりますから、かなり強力な少子化対策になりますよ。

自民党経団連が移民1000万とか言い出してますけど、移民1000万受け入れる余裕があるってことは、日本人がこれから1000万人生まれても職もインフラも十分にありますってことですから。ガンガン産ませてOKなんです。


ベーカムの素晴らしいところは、失業手当や知的弱者への生活保護、配偶者控除や子供手当てやらの全ての行政支援策を「ベーカム」に全部統合して一括管理してしまえばいいというとこですよ。極端に言うと、年金すら要らない。全部ベーカムでOK。

今のように、支給条件の審査とか社保がどうとか、役所があれにかけてる非効率と人件費の無駄は相当なもんですから。それで浮く人件費だけでもかなりの行革効果です。

 
 

2009/02/01 17:52

Commented by sinzan さん

>全ての行政支援策をべーカムに一括統廃合できる

目からウロコです。べーカムがそこまで広いエリアをカバーできるセーフティネットだとは考えていませんでした。Greatじゃないですか。

0歳から与えれば子供手当をなくせる。子供のべーカム収入をどのように使うかも家庭次第ということになるわけだ。考えれば考えてみるほど"妙案"と呼ばれるその意味がわかってきました。

無駄な行政サービスが統廃合され、公務員のカットに繋がり、それが人件費の削減にも繋がる……文句なしです。


>少子化対策、移民1000万

少子化問題については少し意見が違いますね。労働人口の減少は問題だとは思うのだけど、全人口の減少に対しては容認してもいい。むしろ人口は1憶程度が日本という島国においては適切な人数なんじゃないかと思ってます。かといって、労働力を補うための移民1000万人計画に賛成するわけではなく、高齢化や人口減少化においても日本の現在の社会環境や経済成長を維持できるよう、社会の構造(システム)を現代に合わせたものに改良していけばよいだけの話なんです。

もし日本が1000万の移民を受け入れるだけのキャパシティがあるのだとすれば、日本国民がこれから1000万人子供を産んでいけばいい。これは言われてみたら当たり前の論理ですね。移民の1000万計画からは、中国や東南アジアの安い労働力を利用したいだけという経団連の安易な思惑が透けてみえます。


官僚からこのようなべーカムの案が出てこない(触れようともしない)のは当然だね。なぜならすべての既得権益が一瞬でなくなってしまうから(笑


では現実的に考えてこれを実施できる政党、もしくは政治家をリアルに考えていきましょうか。僕がこのべーカムを知ったのは田中康夫の「にっぽんサイコー!」という番組からなのですが、しかし新党日本は現時点でこのべーカムを公約には掲げていないようです。思想的には近いところにあると思うけれど。

このまま国民にこの制度の認知が広がっていくと、政治家同士で「べーカムの取り合い」に発展するかもしれませんが、これを政争の具にされないよう国民は今からでもある程度警戒しておいたほうがよさそうです。

次の議論の論点はずばり、

べーカムを実現できる最も可能性の高い政党および政治家は誰か?

 
 

2009/02/01 19:38

Commented by strangequarks さん

>べーカムを実現できる最も可能性の高い政党および政治家は誰か?

き、キツイ話を振りますね・・・^^ll

自民党は既得権を否定できる立場にありませんから、まず除外。

多分、国民新党新党日本はある程度理解してくれるでしょう。

共産党と社民党は・・・原理的には受容できると思いますが、彼らが入ると最終的には混乱をきたすだけにも思えます。すぐに弱者に手厚い保護を!とか言い出して、一律支給にしときゃ話が早いモノに余計な例外条項をつけたがります(そしてそれを利用して官僚が焼け太ります)。

問題は民主党が役に立つかどうかでして。
一応、負の所得税はマニフェストに入れてますが、腰砕けになる可能性はかなり高いですね。そもそもあの党の何人がちゃんと制度を理解しているか・・・

 
 

2009/02/02 18:57

Commented by sinzan さん

国民新党
郵政民営化への見直しや反対などの姿勢を見ると、一見国民の立場で物事を考えてくれるようだが、その裏では官僚の既得権益保護にまんまと利用されてしまうんじゃないか少し心配です。今までの古い自民党の体質から脱却できていれば期待できそうですね。

新党日本
いち早くべーカムの支持を主張した山崎元さんを番組のゲストとして呼び、べーカムとは何かを丁寧に説明してくれた。田中康夫新党日本は現段階ではべーカムの最大の理解者と考えてよいでしょう。

>共産・社民
べーカムは自立した生活基盤を構築できるだけの最低限の保障に留めるべきです。それを無視して過剰な保護を求める可能性は高いですね。官僚の既得権益が拡大する方向に向かってしまってはまったく意味がない。国民はこれを一番警戒しなければならない。しかし、弱者救済という観点から考えれば一定の理解を得られる可能性は高いのも事実でしょう。

民主党
どこまで信用してよいものか…ですね。政権交代が現実味を帯びてきてる現状、民主党がこの政策をマニフェストとして盛り込んだりすれば、すぐにでも実現可能かもしれません。今後国民に広く認知されていけば必ず理解を得られるでしょう。

最後に個人名を挙げると、自民党と決別した渡辺喜美さんは公務員制度改革という観点から考えてみると大変よく理解して頂けるんじゃないかと。あとは自民党にしろ民主党にしろ、改革派タイプの議員からは支持を集められるとみてよいでしょうか。

 
 
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2009/02/06 08:14

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